国立感染症研究所が毎週発行している感染症週報を元に、みてねコールドクターでは2週間に一度、全国の感染症の最新情報をお届けします。
◆全国の各感染症の状況
2024年12月第1週(12月2日〜12月8日)の最新データでは、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、感染性胃腸炎が増加傾向にありました。
警報レベルの流行が続いていた手足口病の患者数は8週連続で減少し、1医療機関あたりの患者数は1.95となりました。これは警報レベルの「終息基準値」である2を下回る数値となりました。
鹿児島県、岩手県、山形県など、地域によっては終息基準値に満たないエリアもあるため、引き続きお住まいの都道府県のホームページなどを確認し、周囲の感染状況に注意してください。
先月「流行入り」となったインフルエンザは、注意報レベルの基準値(定点あたり報告数)「10」に迫る9.03を記録。過去10年の平均値と比較すると急激な増加をみせています。
インフルエンザについては、家庭内感染を防ぐポイントなど、医師監修記事を公開しています。ぜひご覧ください。
【関連記事】
家族の病気豆知識「インフルエンザにかかったら…家庭内感染を防ぐポイント」
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みてねコールドクター通信11月後半「インフルエンザと風邪の違いは?知っておきたいインフルエンザ基礎知識」
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◆今週のピックアップ:伝染性紅斑の患者数が引き続き急増
伝染性紅斑(りんご病)の患者数が引き続き急増しています。2024年12月第1週(12月2日〜12月8日)の定点あたり報告数は1医療機関当たり0.92人を記録。流行年過去10年の平均値の3倍を超える水準となりました。
都道府県別に見ると、埼玉県、東京都、青森県、神奈川県、千葉県では警報レベル(1医療機関あたり2.0人)を超える記録となりました。それ以外の地域でも例年を上回る流行となっており、注意が必要です。
◆伝染性紅斑とは
伝染性紅斑(りんご病)は、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。両頬の発疹と、その数日後に出現する体や手足の網目状の発疹が特徴的な病気です。
両頬に発疹が出現する数日前に、微熱や倦怠感など、風邪のような症状がみられる場合も多いです。
0歳〜9歳ごろまでの子供に多い病気ですが、大人でも感染することがあります。
特に、妊娠中に感染した場合、胎児の異常や流産が生じることがあるため注意が必要です。
現在、ヒトパルボウイルスB19に対する有効なワクチンはありません。
感染した場合も特効薬はなく、発熱や皮疹などの症状に対する対症療法が一般的です。
主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。感染予防策としては手洗いうがいや咳エチケットが有効です。身近に感染者がいる場合や、周囲で流行している場合は、日頃から予防策を徹底しましょう。
伝染性紅斑については以下の記事でも詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
【関連記事】
みてねコールドクター通信11月増刊号「リンゴ病が東京都内で警報レベルの流行。妊娠中の方は要注意」
https://calldoctor.jp/news/article/378/
家族の病気豆知識「知っておきたい手洗いの重要性」
https://calldoctor.jp/news/article/408/
インフルエンザ、伝染性紅斑、感染性胃腸炎に限らず、様々な感染症が流行しています。
臨時休園や学級閉鎖も増えていますし、家庭内での流行にも注意が必要です。
周囲の感染状況に注意してお過ごしください。
感染症トレンドの次回更新予定日は2025年1月8日(水)です。
◼️感染症週報とは?
国立感染症研究所が毎週発表する、さまざまな感染症の1週間の動向がまとめられたものです。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/
◼️定点あたり報告数とは?
全国の指定された医療機関から報告される感染者数を医療機関の数で割った数値です。
子どもも、親も、救いたい。
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・みてねコールドクター【オンライン診療】のご紹介
https://calldoctor.jp/news/article/50/
・「オンライン診療、どうやって診てもらうの?」受診の際のポイントを医師が解説
https://calldoctor.jp/news/article/71/
・オンライン診療でのお薬の受け取り方
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