国立感染症研究所が毎週発行している感染症週報を元に、みてねコールドクターでは2週間に一度、全国の感染症の最新情報をお届けします。
◆全国の各感染症の状況
2024年11月第3週(11月18日〜11月24日)の最新データでは、インフルエンザが増加傾向にあり、他の感染症は減少傾向でした。
先々週に流行入りしたインフルエンザは、注意報レベルの基準値(定点あたり報告数)「10」にはまだ及ばないものの、全国各地で右肩上がりの患者数となっています。
増加が続いていた手足口病やマイコプラズマ肺炎の患者数は減少傾向となりました。
ですが例年と比較すると報告数はまだまだ多く、地域によっては引き続き警戒が必要なエリアもあります。
引き続き、お住まいの都道府県のホームページなどをご確認いただき、周囲の感染状況に注意してください。
【関連記事】
みてねコールドクター通信11月後半「インフルエンザと風邪の違いは?知っておきたいインフルエンザ基礎知識」
https://calldoctor.jp/news/article/343/
みてねコールドクター通信9月号前半「急増中のマイコプラズマ肺炎って?」
https://calldoctor.jp/news/article/68/
◆今週のピックアップ:伝染性紅斑の患者数が増加
伝染性紅斑(りんご病)の患者数が増加しています。2024年11月第3週(11月18日〜11月24日)の定点あたり報告数は1医療機関当たり0.51人と、過去10年の平均値の約2倍の水準となりました。
都道府県別に見ると、埼玉県、東京都、神奈川県、青森県、千葉県で特に報告数が多くなっています。
地域によっては警報レベル(1医療機関あたり2.0人)を超えているエリアもあり、注意が必要です。
◆伝染性紅斑とは
伝染性紅斑(りんご病)は、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。両頬の発疹と、その数日後に出現する体や手足の網目状の発疹が特徴的な病気です。
両頬に発疹が出現する数日前に、微熱や倦怠感など、風邪のような症状がみられる場合も多いです。
0歳〜9歳ごろまでの子供に多い病気ですが、大人でも感染することがあります。
特に、妊娠中に感染した場合、胎児の異常(胎児水腫)や流産が生じることがあるため注意が必要です。
現在、ヒトパルボウイルスB19に対する有効なワクチンはありません。
感染した場合も特効薬はなく、発熱や皮疹などの症状に対する対症療法が一般的です。
主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。感染予防策としては手洗いうがいや咳エチケットが有効です。身近に感染者がいる場合や、周囲で流行している場合は、日頃から予防策を徹底しましょう。
伝染性紅斑については以下の記事でも詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
【関連記事】
みてねコールドクター通信11月増刊号「リンゴ病が東京都内で警報レベルの流行。妊娠中の方は要注意」
https://calldoctor.jp/news/article/378/
家族の病気豆知識「知っておきたい手洗いの重要性」
https://calldoctor.jp/news/article/408/
感染症トレンドの次回更新予定日は12月18日(水)です。
◼️感染症週報とは?
国立感染症研究所が毎週発表する、さまざまな感染症の1週間の動向がまとめられたものです。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/
◼️定点あたり報告数とは?
全国の指定された医療機関から報告される感染者数を医療機関の数で割った数値です。
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・みてねコールドクター【オンライン診療】のご紹介
https://calldoctor.jp/news/article/50/
・どう使う?ママパパ体験談④「パパ育児にも大活躍!親子で受診しました」
https://calldoctor.jp/news/article/211/
・「オンライン診療、どうやって診てもらうの?」受診の際のポイントを医師が解説
https://calldoctor.jp/news/article/71/