国立感染症研究所が毎週発行している感染症週報を元に、みてねコールドクターでは2週間に一度、全国の感染症の最新情報をお届けします。
◆全国の各感染症の状況
2024年11月第1週(11月4日〜11月10日)の最新データでは、インフルエンザが増加傾向にあり、他の感染症は減少傾向でした。
増加が続いていた手足口病やマイコプラズマ肺炎の患者数は減少傾向となりました。ですが例年と比較すると報告数はまだまだ多く、油断はできない状況です。
地域によっては引き続き警戒が必要なエリアもあります。詳細はお住まいの都道府県のホームページなどをご確認いただき、周囲の感染状況に注意してください。
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みてねコールドクター通信9月号前半「急増中のマイコプラズマ肺炎って?」
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みてねコールドクター通信7月号「手足口病の流行拡大中!ヘルパンギーナも要注意」
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◆今週のピックアップ:インフルエンザが流行入り
11月第1週(11月4日〜11月10日)、インフルエンザの定点あたり報告数は1医療機関当たり1.06人と「流行入り」の目安である「1人」を超える数値となりました。
都道府県別に見ると、沖縄県、千葉県、福岡県で特に報告数が多くなっています。
◆インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が比較的急速に現れるのが特徴です。
あわせて、普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られます。全く症状のない場合や、風邪のような症状のみでインフルエンザに感染したことに気が付かない場合もあります。
主な感染経路は飛沫感染です。咳やくしゃみ等の症状のある時は、家族や周りの方へうつさないように、咳エチケットを徹底しましょう。
◆治療薬と検査について
治療薬には、タミフル、リレンザなどの抗インフルエンザ薬があります。発症から48時間以内に服用を開始することで、発熱期間の短縮や、鼻や喉からのウイルス排出量も減少する効果が期待できます。
抗原検査をする場合、発症直後では陽性とならない場合があるため、発症から約半日後の検査が望ましいです。
抗原検査で陰性となった場合でも、症状や、周囲の感染状況などを医師が総合的に判断して、診察の上で抗インフルエンザ薬が処方できる場合もあります。
なお、抗インフルエンザ薬は、発症から48時間を過ぎてから服用を開始しても十分な効果は期待できません。用法、用量、期間(服用する日数)を守って服用することが重要です。
インフルエンザについては以下の記事でも詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
【関連記事】
みてねコールドクター通信10月前半号「今から始めるインフルエンザ対策」
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インフルエンザと風邪の違いは?知っておきたいインフルエンザ基礎知識
https://calldoctor.jp/news/article/343/
感染症トレンドの次回更新予定日は12月4日(水)です。
◼️感染症週報とは?
国立感染症研究所が毎週発表する、さまざまな感染症の1週間の動向がまとめられたものです。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/
◼️定点あたり報告数とは?
全国の指定された医療機関から報告される感染者数を医療機関の数で割った数値です。
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・みてねコールドクター【オンライン診療】のご紹介
https://calldoctor.jp/news/article/50/
・どう使う?ママパパ体験談④「パパ育児にも大活躍!親子で受診しました」
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・「オンライン診療、どうやって診てもらうの?」受診の際のポイントを医師が解説
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