お知らせ

2024.07.05
ドクター通信

みてねコールドクター通信7月号「手足口病の流行拡大中!ヘルパンギーナも要注意」

7月に入りました。夏はご家族で過ごす時間も多くなり、日々のお子さまの成長も感じられる季節ではないでしょうか。楽しく夏を過ごすために、熱中症に注意しつつ感染症にも留意が必要です。いずれも、水分摂取ができているかが大事なポイントになります。
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6月下旬から、各地で手足口病やヘルパンギーナが流行しています!
手足口病やヘルパンギーナを引き起こす原因は、主にエンテロウイルス属のウイルスで10種類以上あります。ウイルスの違いによって発疹の出方などにも特徴があり、今年は発疹の出方が一様でなく、同時に数種類が流行している印象です。

手足口病はその名の通り、手足・口に発疹が出ます。発熱を伴うこともあります。
ヘルパンギーナも実は由来があり、ヘルペス=水疱、アンギーナ=痛み から来ており、手足などへの発疹は認めず喉の水疱や強い痛み、発熱を伴います。

どちらも飛沫・接触感染、糞口感染をするため集団保育の場では集団発生することが多いのも特徴です。
大人もうつってしまうことがありますので、お子さまが感染した際には、手洗いうがい、マスクなどでご家族も対策をしましょう。
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手足口病を引き起こすウイルスには特効薬はないため、対症療法を行いつつ、自分の免疫力で治るのを待ちます。
その間に、喉の痛みが強く飲水量が減ってしまうと脱水になりやすい疾患です。
喉の痛みを抑えるために、解熱鎮痛剤としてよく知られているカロナールなどのアセトアミノフェン製剤が使用されるケースも多々あります。
よだれが多い、なかなか食べ物を飲み込んでくれないなどの場合は、喉が痛いサインかも知れません。ぜひ医師に相談してみましょう。

また、登園・登校の基準についてもご質問を多くいただきます。
出席が停止になる感染症は『学校保健安全法』という法律で定められています。手足口病やヘルパンギーナは、発熱や喉の水疱や潰瘍がある急性期は出席停止となります。

発疹が治るまでには少し時間がかかりますが、解熱して十分に飲食ができる様であれば登園・登校は可能と考えています。

<オンライン診療の診察状況>

先月より手足口病やヘルパンギーナの症状の方が増えています。
本年度流行の手足口病は発熱と発疹のタイミングが異なる場合も多く、発熱だけで風邪だと思っていたら後に発疹が出て手足口病であった、あせもや蕁麻疹と思っていたら後に発熱も伴い手足口病であったなど、何度か受診して判明するケースもあります。

いずれにしても手足口病やヘルパンギーナを引き起こす原因はウイルスです。このようなウイルス感染症に特効薬はなく症状に合わせた対症療法となります。水分摂取が出来ているかを確認しながら、お子さまの免疫力で治るのを待ちましょう。

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日本赤十字社医療センター 小児科専門医
みてねコールドクター小児医療アドバイザー
風間 尚子先生


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