
・例年より1~2ヶ月早くインフルエンザが流行中。早めの予防策が大切
・マイコプラズマ肺炎の患者数も例年を超える水準
国立健康危機管理研究機構が毎週発行している感染症週報を元に、みてねコールドクターでは2週間に一度、全国の感染症の最新情報をお届けします。
◆全国の各感染症の状況

2025年10月第2週(10月13日〜10月19日)の最新データでは、インフルエンザの患者数が全国的に増加傾向でした。
その他の感染症は減少傾向ではあるものの、マイコプラズマ肺炎の患者数が例年と比較すると多くなっています。
♦️今週のピックアップ:インフルエンザが例年より1〜2ヶ月早く流行

インフルエンザの定点あたり報告数は9週連続で増加し、1医療機関当たり3.26人となりました。
都道府県別に見ると、インフルエンザ注意報が発令されている沖縄県の定点当たり患者数が最も多く(15.04人)、次いで千葉県、埼玉県、神奈川県、東京都など首都圏でも、全国値の約1.5〜2倍近い報告数となりました。10月17日に全国で「流行入り」して以降、全国各地で学級閉鎖の報告も増えており、十分に注意が必要な状況です。
沖縄県は、更なる流行の拡大を抑えるために、手洗いや咳エチケット、換気などの感染予防策の実施を呼びかけています。
インフルエンザの流行状況 インフルエンザ注意報発令(2025年第40週)|沖縄県公式ホームページ
📝インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が比較的急速に現れるのが特徴です。
あわせて、普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られます。全く症状のない場合や、風邪のような症状のみでインフルエンザに感染したことに気が付かない場合もあります。
主な感染経路は飛沫感染です。咳やくしゃみ等の症状のある時は、家族や周りの方へうつさないように、咳エチケットを徹底しましょう。
📝予防接種について
インフルエンザワクチンの接種を受けることで、発症や重症化のリスクを抑えることができます。
多くの病院・クリニックではインフルエンザの予防接種の申し込みが開始しています。今年は例年よりやや早く流行しているため、早めの接種をおすすめします。
注射タイプのワクチンの他に、昨年からは経鼻タイプ(鼻にスプレーをするタイプ)のワクチンも登場しました。子どもの予防接種は自治体の助成がある場合が多く、金額や助成範囲は自治体によって異なりますので、調べてみましょう。
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ワクチン接種はいつから?今から始めるインフルエンザ対策
📝治療薬と検査について
治療薬には、タミフル、リレンザなどの抗インフルエンザ薬があります。発症から48時間以内に服用を開始することで、発熱期間の短縮や、鼻や喉からのウイルス排出量も減少する効果が期待できます。
抗原検査をする場合、発症直後では陽性とならない場合があるため、38度以上の発熱から8時間以降の検査が望ましいです。
抗原検査で陰性となった場合でも、症状や、周囲の感染状況などを医師が総合的に判断して、診察の上で抗インフルエンザ薬が処方できる場合もあります。
なお、抗インフルエンザ薬は、発症から48時間を過ぎてから服用を開始しても十分な効果は期待できません。用法、用量、期間(服用する日数)を守って服用することが重要です。
【関連記事】
・みてねコールドクター通信「今から始めるインフルエンザ対策」
・インフルエンザと風邪の違いは?知っておきたいインフルエンザ基礎知識
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♦️マイコプラズマ肺炎に引き続き注意

マイコプラズマ肺炎の患者数が増加中です。全国の定点あたり報告数は1.44で、流行した昨年を超えるほどではありませんが、比較すると多くありませんが、過去10年平均値の2倍以上の報告数となっています。
秋田県、群馬県、北海道などでは全国値の2.5〜3倍の報告数となり、今後の動向に注意が必要です。
📝マイコプラズマ肺炎とは
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという細菌に感染して起こる呼吸器感染症です。咳が長く続くことが特徴的で、特に14歳以下の子どもに多い病気です。
軽い風邪のような症状から、気管支炎や肺炎までさまざまな症状を引き起こします。咳の他に、発熱、倦怠感、頭痛、などの症状もみられることがあります。
感染力はそれほど強くありませんが、飛沫や密接な接触で感染するため注意が必要です。
感染予防策としては、流水と石けんによる手洗い、マスクの着用も有効です。咳や熱が続く場合には、早めに受診しましょう。
【関連記事】
・みてねコールドクター通信「急増中のマイコプラズマ肺炎って?」
・家族の病気豆知識「知っておきたい手洗いの重要性」
最近は急激に気温が下がり、すっかり冬めいてきました。特に朝晩は冷え込みが強くなり、1日の中でも寒暖差で体調を崩しやすくなります。
睡眠・栄養・適度な運動で体調を整えつつ、冷え込みに備えた服装調整や、室内の適度な換気や加湿を心掛けましょう。
感染症の流行に備え、手洗い・うがい、咳エチケット、無理のない範囲でマスクの活用などの基本的な感染予防策を継続して、体調を崩さぬよう注意してお過ごしください。
感染症トレンドの次回更新予定日は2025年11月12日(水)です。
◼️感染症週報とは?
国立健康危機管理研究機構が毎週発表する、さまざまな感染症の1週間の動向がまとめられたものです。
https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/index.html
◼️定点あたり報告数とは?
全国の指定された医療機関から報告される感染者数を医療機関の数で割った数値です。
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・みてねコールドクター【オンライン診療】のご紹介
https://calldoctor.jp/news/article/50/
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