
・インフルエンザの患者数が全国的に増加
・RSウイルスは例年より多い患者数を推移
国立健康危機管理研究機構が毎週発行している感染症週報を元に、みてねコールドクターでは2週間に一度、全国の感染症の最新情報をお届けします。
◆全国の各感染症の状況
2025年9月第3週(9月15日〜9月21日)の最新データでは、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎などが増加傾向でした。
その他の感染症は減少傾向ではあるものの、新型コロナウイルス感染症や感染性胃腸炎、RSウイルス感染症などの患者数は比較的多くなっています。
♦️RSウイルスに引き続き注意
RSウイルス感染症の患者数が例年と比較して多くなっています。
全国の定点あたり報告数は1.64で、過去の同時期よりも多い患者数となりました。
RSウイルス感染症は、RSウイルスによって引き起こされる急性呼吸器感染症です。乳幼児の間で特に流行しやすく、2歳までにほぼ全員が一度は感染するとされていますが、年齢を問わず生涯にわたって何度もかかることがあります。
症状は発熱、鼻水、咳などで、重症化すると細気管支炎や肺炎を引き起こすことがあります。
特に 生後6か月以内の赤ちゃんや、心臓・肺の疾患がある場合は重症化しやすいので注意が必要です。
主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。感染予防策としては手洗いうがいや咳エチケットが有効です。身近に感染者がいる場合や、周囲で流行している場合は、日頃から予防策を徹底しましょう。
【関連記事】
RSウイルス感染症とは?症状・治療・ホームケアについて
https://calldoctor.jp/news/article/2058/
家族の病気豆知識「知っておきたい手洗いの重要性」
https://calldoctor.jp/news/article/408/
♦️今週のピックアップ:インフルエンザが流行の兆し
インフルエンザの定点あたり報告数は1医療機関当たり0.80人となりました。
都道府県別に見ると、沖縄県や鹿児島県などで特に多く、首都圏でも東京都、千葉県など11の地域で「流行入り」の目安である「1人」を超える数値を記録し、全国的な流行の兆しが見られます。
📝インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が比較的急速に現れるのが特徴です。
あわせて、普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られます。全く症状のない場合や、風邪のような症状のみでインフルエンザに感染したことに気が付かない場合もあります。
主な感染経路は飛沫感染です。咳やくしゃみ等の症状のある時は、家族や周りの方へうつさないように、咳エチケットを徹底しましょう。
📝予防接種について
10月からは多くの病院・クリニックでインフルエンザ予防接種の受付が始まります。インフルエンザワクチンの接種を受けることで、発症や重症化のリスクを抑えることができます。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
【関連記事】
ワクチン接種はいつから?今から始めるインフルエンザ対策
https://calldoctor.jp/news/article/2028/
📝治療薬と検査について
治療薬には、タミフル、リレンザなどの抗インフルエンザ薬があります。発症から48時間以内に服用を開始することで、発熱期間の短縮や、鼻や喉からのウイルス排出量も減少する効果が期待できます。
抗原検査をする場合、発症直後では陽性とならない場合があるため、発症から約半日後の検査が望ましいです。
抗原検査で陰性となった場合でも、症状や、周囲の感染状況などを医師が総合的に判断して、診察の上で抗インフルエンザ薬が処方できる場合もあります。
なお、抗インフルエンザ薬は、発症から48時間を過ぎてから服用を開始しても十分な効果は期待できません。用法、用量、期間(服用する日数)を守って服用することが重要です。
【関連記事】
みてねコールドクター通信「今から始めるインフルエンザ対策」
https://calldoctor.jp/news/article/76/
インフルエンザと風邪の違いは?知っておきたいインフルエンザ基礎知識
https://calldoctor.jp/news/article/343/
最近ようやく気温が下がり始め暑さが和らぎましたが、気温の変化で風邪を引きやすくなるこの時期。
寒暖差で体調を崩しやすい時期だからこそ、睡眠・栄養・適度な運動で体調を整えつつ、冷え込みに備えた服装調整や、室内の適度な換気や加湿を心掛けましょう。
感染症の流行に備え、手洗い・うがい、咳エチケット、無理のない範囲でマスクの活用などの基本的な感染予防策を継続して、体調を崩さぬよう注意してお過ごしください。
感染症トレンドの次回更新予定日は2025年10月15日(水)です。
◼️感染症週報とは?
国立健康危機管理研究機構が毎週発表する、さまざまな感染症の1週間の動向がまとめられたものです。
https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/index.html
◼️定点あたり報告数とは?
全国の指定された医療機関から報告される感染者数を医療機関の数で割った数値です。
ーーー
子どもも、親も、救いたい。
家族のためのオンライン診療アプリ「みてねコールドクター」
みてねコールドクターでは、24時間365日、ビデオ通話で医師の診察を受けられます。
夜間・休日に診察を受けたい、病院での長い待ち時間は子どもがぐずってしまい大変、
お薬が欲しいけど病院に行く時間がないなど、家族の病気や通院のお悩みをサポートします。
お薬はお近くの薬局、または一部エリアではご自宅での受け取りが可能です。
どうぞご相談ください。
・みてねコールドクター【オンライン診療】のご紹介
https://calldoctor.jp/news/article/50/
・「オンライン診療、どうやって診てもらうの?」受診の際のポイントを医師が解説
https://calldoctor.jp/news/article/71/
・オンライン診療でのお薬の受け取り方
https://calldoctor.jp/news/article/177/
・秋の花粉症対策は、オンライン診療で早めの受診を
https://calldoctor.jp/news/article/1959/
・新たな診療科目、診察料無料を継続!多様な診療メニューでママやパパのお悩みに寄り添います。是非ご利用ください。
https://calldoctor.jp/news/article/837/