2025.05.09
ドクター通信

【小児科医が解説】どうしたらいい?夏場の子どもの紫外線対策

小児科専門医 みてねコールドクター小児医療アドバイザー 風間尚子先生が解説

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いよいよ紫外線が気になる季節になってきました。環境変化により年々紫外線量は増加傾向にあり、対策について気になっている親御さんも多いことと思います。今回は紫外線対策のお勧めと注意点についてお知らせします。
  
  
紫外線はどのような影響がある?
紫外線に長時間さらされることによって将来的に以下のリスクが高まります。
・しわ、しみなどの発生
・皮膚がん
・目の病気(白内障や網膜の病変)
  
  
対策方法
日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会は、「幼少期からの適切な紫外線対策」を強く推奨しています。
(参考:https://jspd.umin.jp/info_04_1/201509_1.html、https://jspd.umin.jp/info_04_1/201509_2.html)
  
①紫外線の強い時間(10〜14時)を避ける
10時〜14時は特に紫外線が強まる時間帯です。なるべくこの時間を避けて、紫外線の弱い時間に屋外活動を行いましょう。
  
②日陰を活用、帽子や長袖を着用する
日陰は日向の約50%に紫外線が減るので、テントやパラソル等を積極的に利用しましょう。
帽子のつばが7センチあれば約60%の紫外線をカットできます。体を覆う部分の多い服のほうが紫外線から肌を守ることができます。 生地の色は濃い色のほうが紫外線を吸収しますが、熱中症の懸念もあるため、気温によって調整しましょう。
  
③「SPF15」以上、「PA ++ ~ +++」の日焼け止めを活用する
日焼け止めは、むらなくたっぷり塗ることがポイントです。
  
  
少しだけ気にしておきたい「ビタミンD」のこと
紫外線は体にとって必要な働きもあります。紫外線の中でもUV-Bという種類の光は、肌にあたることで体内にビタミンDをつくる役割を持っています。 ビタミンDは骨の成長や免疫機能にとって大切な栄養素です。
  
夏であれば、顔や手の甲にほんの数分日光が当たるだけでも、体は十分なビタミンDをつくることができます。しかし過度に紫外線を避けすぎると、ビタミンD不足の原因にもなるため、バランスのとれた対策が大切です。
  
  
小児科医からのアドバイス
段々と暑くなり、外来でもお子様の紫外線対策についての質問が多くなってきました。特に夏場の紫外線は強く、かつ外出する頻度も高いためご家族で紫外線対策が必要です。
  
戸外で遊ぶことの多いお子様はそこまでビタミンD不足を心配する必要はないと思いますが、屋内にこもりきりになったり、成人の場合は過度な紫外線対策からビタミンD不足にも注意が必要です。しっかり対策したい方は、ビタミンDが豊富な魚類、キノコ類などを食事で取り入れるのもおすすめです。

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