
国立健康危機管理研究機構が毎週発行している感染症週報を元に、みてねコールドクターでは2週間に一度、全国の感染症の最新情報をお届けします。
◆全国の各感染症の状況
2025年4月第2週(4月14日〜4月20日)の最新データでは、感染性胃腸炎、溶連菌感染症、伝染性紅斑の患者数が増加傾向でした。
◆百日咳の患者数が過去最多記録を更新
百日咳の患者数が急増しています。1週間で報告された全国の百日咳の感染者数が1884人を記録しました。これは前週の1222人と比較し1.54倍の患者数で、2018年以降の過去最多数を更新しています。
2025年の累積患者数は9336人と、4月時点で約1万人に迫る勢いです。
感染性胃腸炎や新型コロナウイルス感染症等の患者数と比較すると数は多くありませんが(感染性胃腸炎20,169人/週、新型コロナウイルス感染症6,852人/週)、急激に患者数が増えているため注意が必要です。
百日咳は、その名前の通り咳が数週間から数か月続くのが特徴です。四種・五種混合ワクチン(DPT-IPV・DPT-IPV-Hib)で予防可能な病気ですが、抗体の持続期間は4〜12年とされており、成長とともに抗体価が下がると、再び感染・発症することがあります。感染予防策としては、マスクの着用、手洗い・うがいの徹底が有効です。
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◆今週のピックアップ:感染性胃腸炎が再び増加。2週連続で報告数が上昇
減少傾向にあった感染性胃腸炎は、2週連続で報告数が再び増加。特に、愛媛県、宮崎県、大分県など、地域によっては、警報開始基準値の「20」に迫る報告数を記録したエリアもあり、周囲の感染状況に注意が必要です。
【感染性胃腸炎とは】
感染性胃腸炎とは、ウイルスや細菌などの病原体に感染することによって起こる胃腸炎です。代表的な原因となる病原体は、ノロウイルス、ロタウイルスなどがあります。
症状は病原体により異なりますが、吐き気、嘔吐、下痢、発熱、腹痛などがみられます。
【予防策】
感染予防策としては手洗いや身の回りの消毒、食品は生食や半生食を避け加熱調理を行うことなどが有効です。
もし感染してしまったら、軽度な場合は自宅で安静にし、水分補給をしっかり行いましょう。
家庭内で感染者がいる場合は、手袋やマスクなどで感染予防をし、嘔吐物などを直接手で触れないように注意してください。感染力が非常に強いため、二次感染を防ぐことが重要です。
【関連記事】
みてねコールドクター通信「感染性胃腸炎について」
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「吐瀉物のついた衣類や布団などはどのようにしたらいいですか?」「水分補給の際は、冷たい飲料と温かい飲料、どちらが良いですか?」など、よくある質問に医師がお答えしています。
家族の病気豆知識「知っておきたい手洗いの重要性」
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手洗いの効果や具体的な方法、「ハンドソープとアルコールとどちらが効果的でしょうか?」などを医師がご紹介しています。
◆伝染性紅斑、溶連菌感染症も報告数が増加中
伝染性紅斑、溶連菌感染症の患者数も2週連続で右肩上がりとなり、例年の水準を上回りました。
保育園・幼稚園や学校、あるいは連休中のお出かけ先など、人が多く集まる場所では感染が拡大しやすくなります。
日中と朝晩の気温差が大きくなり、寒暖差疲労が出やすくなるこの時期。規則正しい生活と、手洗い・うがいなどの基本的な感染予防策を継続して、体調を崩さぬよう注意してお過ごしください。
感染症トレンドの次回更新予定日は2025年5月14日(水)です。
◼️感染症週報とは?
国立健康危機管理研究機構が毎週発表する、さまざまな感染症の1週間の動向がまとめられたものです。
https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/index.html
◼️定点あたり報告数とは?
全国の指定された医療機関から報告される感染者数を医療機関の数で割った数値です。
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