初めての子育てでは、お子さまのちょっとした体調不良も心配になりますよね。
「急な発熱、様子見で大丈夫?」「咳が続くけど診てもらうべき?」など、ママパパが抱える病気に関する疑問に小児科医がお答えします。
初回のテーマは「子どもの発熱、病院受診の目安は?」。他にも発熱に関するよくあるQAをご紹介していますので、ぜひご覧ください。
Q:子どもの発熱、病院に行ったほうがいいのはどんなとき?受診の目安を教えてください。
A:次の症状が見られた場合はすぐに受診しましょう。
●3カ月未満の赤ちゃんで38℃以上の発熱
●ぐったりして顔色が悪い
●呼びかけに反応しない、または視線が合わない
●何度も吐く、水分が取れない、半日以上尿が出ない
●小鼻がピクピクして呼吸が速い
●初めてのけいれん、またはけいれんが5分以上続く
また、元気でも発熱が3~4日以上続いている場合は、診療時間内に受診しましょう。
上記のケース以外で比較的元気で水分が取れている場合は、夜中や休日の緊急受診は不要です。
もし、夜間に悪化しないかなど不安な場合はオンライン診療も利用するといいでしょう。
Q:子どもの熱は、何度から発熱と考えればいいですか?
A:一般的に37.5℃以上を発熱と考えます。
ただし、暑い部屋にいたり、厚着をしていたり、運動後や食事後に測った場合は一時的に発熱する場合もあるため、時間をおいて何回か体温を測りましょう。
Q: 発熱はすぐに下げたほうがいいものですか?
A:発熱は体の免疫反応で、体が病原体と戦っている証拠です。
熱の高さと病気の重さは関係なく、元気があり水分摂取ができているようであれば急いで下げる必要はありません。
Q:家で様子を見る場合、どれくらいの期間様子を見ればいいですか?
A:子どもの機嫌が良く、水分や食事ができていれば、2〜3日程度は様子を見ることができます。
しかし、発熱が続く場合や症状が悪化する場合は受診しましょう。
Q:40℃近い高熱の場合、脳への影響がありそうで心配です。
A:41℃までの発熱だけで脳の障害が起きることはありません。
とはいえ、高熱でぐったりするのも事実です。また、高熱により「せん妄」と言ううわごとを言ったり幻覚が見えてしまうこともあります。
発熱を起こしている原因も多岐にわたりますが、せん妄や痙攣、意識がおかしい場合などは、脳炎や脳症ではないことを確認するために受診した方が良いでしょう。
今回は発熱時の病院受診の目安についてお答えしました。今後、解熱剤の使い方や発熱時のお風呂、温度調節など、ホームケアでのよくある質問にも回答していきます。
回答者:
日本赤十字社医療センター 小児科専門医
みてねコールドクター小児医療アドバイザー
風間 尚子先生
子どもも、親も、救いたい。
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・みてねコールドクター【オンライン診療】のご紹介
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・どう使う?ママパパ体験談②「子どもの咳とあせもが気になり、使ってみました」
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・「オンライン診療、どうやって診てもらうの?」受診の際のポイントを医師が解説
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