お知らせ

2024.09.13
使い方

「オンライン診療、どうやって診てもらうの?」受診の際のポイントを医師がご紹介

「カメラ越しで診察できるの?」「先生はどうやって診察してるの?」など、オンライン診療について不安をお持ちの方も多いと思います。そこで、初めての方でも十分な診察が受けられるよう、オンライン診療受診時のポイントを医師がご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

<診察前の準備のポイント>
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■口の中や皮膚の患部は診察前に写真を撮っておく

ビデオ通話中に、口の中や皮膚の患部をうつしてくださる方も多いのですが、ビデオ通話の画質や明るさの問題から、口の奥の方にある咽頭後壁(いんとうこうへき)や扁桃(へんとう)はみえないことがよくあります。皮膚に関しても手ブレやピントの問題等から鮮明ではないことが少なくありません。

オンライン診療のシステムでは、事前に画像をアップロードできることが多いので、傷や湿疹などの患部の画像を事前に撮影し、鮮明にとれているか確認後、アップロードいただくことがおすすめです。

小さなお子さまの場合、スプーンなどで舌を押さえると口の奥のほうまで撮影しやすくなるでしょう。

■部屋の明るさを確認

上記にも関連しますが、暗めの部屋で診察される方が比較的多くみられます。リアルタイムでのビデオ通話の中で、顔の表情や全体の印象は、実は重要な診察情報となります。

暖色系のライトの部屋はみえにくいことがあるので、可能であれば昼白色系のライトで診察をうけるようにしてみてください。スマートフォンが2台ある場合、1台は診察用に使用し、もう1台は光源として自分の顔や体が明るくなるように利用するなどができると、尚良いでしょう。

■静かで通信環境が安定しているか確認

診察時、スマートフォンが周囲の音も拾ってしまうことがあるため、音声が聞き取りやすいよう静かな場所で受診しましょう。また、ビデオ通話自体の通信が不安定だと診察が難しくなるので、WiFiにつなぐか、通信キャリアの電波が安定しているかを確認しましょう。

■抗原検査キットの活用

オンライン診療では、身体の診察や多くの検査ができません。ただし、インフルエンザや新型コロナウイルスでは、抗原検査が自宅等でも実施可能なため、診療に役立ちます。

事前に薬局やドラッグストア等で購入※しておき、必要なときに抗原検査を実施し、その結果がわかる画像を診察の前にアップロードしましょう。

※購入する際は、「研究用」ではなく【体外診断用医薬品】又は【第1類医薬品】と表示されているキットを購入してください。
※鼻咽頭での採取が理想ですが、痛みも伴い適切な部位からの採取が難しいこともあるので、苦手な方は鼻の手前側で採取する鼻腔タイプの抗原検査キットもご検討ください。

分かりにくいところもあるので、薬局の方や薬剤師の方に相談しながら購入すると安心ですね。

■夜間や土日祝日も対応している薬局を探しておく

いつもの薬局があいていない時間帯で診察を受けることも想定されるため、土日祝や夜間でも対応可能な薬局を予め見つけておくと安心です。そのような薬局を事前に調べておくことで、突然の体調不良時でも、お薬の受け取りがスムーズになります。

<診察時のポイント>
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■カメラに近寄りすぎない

診察時、カメラに近くなりすぎて顔しか映っていない状況は避けましょう。肩の動きや上半身がみえるようカメラから少し離れるようにしてください。そうすることで、医師側が呼吸状態や全身のぐったり感などを確認できます。

■不安な点があれば遠慮せず伝える

バイタルサインや身体所見など医師側が取得できる情報が対面診療よりも少ないため、問診が重要となります。症状の経過の詳細や、いつもと違う雰囲気や気になる点(食事量が少ない、前の風邪のときと様子が違う)はとても重要なので遠慮せず伝えましょう。

<その他注意点>

■オンライン診療は、対面診療を完全に代替できるわけではない

事前の問診などからオンライン診療に不適切と判断し対面診療をすすめる、オンライン診療を行なった上で対面診療に切り替える、といったこともあります。特に、緊急性が高い疾患が考えられるケース、オンライン診療では判断が難しいケースなどが挙げられます。

オンライン診療では通院時間や院内での待ち時間を省けたり、隙間時間を活用したり、感染を避けることができるなどメリットがありますが、取得できる情報が限られているため、すべてのケースで利用できるわけではない点はご理解ください。オンライン診療と対面診療が優れている点を十分理解して、活用していきましょう。

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今回、十分な診察が受けられるようオンライン診療受診時のポイントをお伝えしました。
オンライン診療では、受診される皆様のご協力が必要な部分もあるのですが、よい診察が受けられるよう、上記のポイントをおさえてオンライン診療を活用してみてください。この記事が、少しでもオンライン診療を始めるきっかけになればうれしいです。

執筆者:丸山浩司
総合内科専門医、内分泌代謝科専門医、糖尿病専門医


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