冬は家の中で過ごす時間が長くなり、室内での事故が増える季節でもあります。この記事では、冬によく報告される子どもの事故ケースを整理しました。楽しいイベントも多い冬休み。安全に楽しくお過ごしください。
やけど
寒くなるとヒーターやストーブを使う機会も増えるかと思います。暖房器具によるやけどは冬の室内事故で最も気をつけたいケースです。
特に、帰省などで普段は子どもがいない家などではヒーターやストーブが置かれていることもあるかと思います。
気をつけなければいけないところがないか、改めてチェックし、赤ちゃんが触れる場所に暖房器具を置かない、もしくは、囲いをして近づけないようにしておきましょう。
また、子どもたちにも改めて、暖房器具の近くで暴れるとやけどの恐れがあることを伝えましょう。
やけどの応急処置についてはこちらにまとめているので、ご参考ください。
https://calldoctor.jp/news/article/64/
誤飲・誤えん
室内時間が増える時期は、家の中で赤ちゃんや小さい子どもが思いもよらないものを飲み込んでしまう事故も増えます。
トイレットペーパーの芯を通る大きさのものは、赤ちゃんの手の届かない場所へ退避しておきましょう。
帰省時には他の家族が服用している薬(血圧の薬や糖尿病の薬など)を赤ちゃんや子どもが間違って飲んでしまうという事故もあります。改めて、薬も赤ちゃんや子どもが手の届かないところで管理しましょう。
また、特にお正月はみんなでお餅を食べる機会もあるかと思います。お餅は、3歳以降になってから食べさせるようにしましょう。3歳以上の子どもにとっても、普段は食べる機会も多くない食材です。以下のことに気をつけて食べさせましょう。
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・お餅は小さく切って、少量ずつ器に入れ、なくなったらお代わりするようにする
・「ゆっくりよく噛んで食べようね」と声をかける
・食べているとき、子どもの様子を見守る。様子が変わった時に大人がすぐ気づけるようにする
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おもちが大好きなお子さんも多いと思いますが、おもちをつまらせてしまう事故は毎年おきます。事故に気をつけて、おもちを楽しみましょう。
かくれ脱水
脱水症状というと夏場を連想しがちですが、冬は、夏に比べて空気が乾燥し、湿度も下がるため体から水分が奪われやすくなる季節です。
また、室内は暖房が効いた状態になっていて、思いの外、子どもは汗をかいていることも多いです。
子どもたちも、自分からのどが乾いた、とも言わないのでなかなか気づきにくいですが、実は脱水症状がでているケースが多いです。脱水症状が出ると、皮膚や唇がカサカサしてくるので、よく観察しましょう。
かくれ脱水にならないように以下の対策ができます。
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・定期的に水やお茶をとるように促す
・室内を加湿し乾燥を防ぐ
・暖かい室内では厚着しないようにする
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冬休みは楽しい思い出を作る季節ですが、事故やケガのリスクも高まる時期です。お子さまが安全に過ごせるよう、家庭での対策と注意を心がけて、安心して冬を楽しみましょう。
室内で過ごすことの多くなる冬場は、やけどや転倒、誤飲などが夏場よりも増える傾向があります。
目線をお子様に合わせて室内を見てみると、そのご家庭にあった対策ができますので家庭内の動線を見直してみましょう。
活動量の多いお子様には滑り止めの靴下もお勧めです!事故を防いで楽しい年末年始をお送りください。
日本赤十字社医療センター 小児科専門医
みてねコールドクター小児医療アドバイザー
風間 尚子先生
子どもも、親も、救いたい。
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夜間・休日に診察を受けたい、病院での長い待ち時間は子どもがぐずってしまい大変、
お薬が欲しいけど病院に行く時間がないなど、家族の病気や通院のお悩みをサポートします。
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どうぞご相談ください。
・みてねコールドクター【オンライン診療】のご紹介
https://calldoctor.jp/news/article/50/
・「オンライン診療、どうやって診てもらうの?」受診の際のポイントを医師が解説
https://calldoctor.jp/news/article/71/
・オンライン診療でのお薬の受け取り方
https://calldoctor.jp/news/article/177/
・【キャンペーン実施中】新たな診療科目追加!多様な診療メニューでママやパパのお悩みに寄り添います
https://calldoctor.jp/news/article/606/