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2024.07.12
病気知識

「子どもの虫刺され・あせも・とびひ・日焼け」についての質問に小児科医が回答

汗をたくさんかき、蚊などによる虫刺されにも悩まされる季節ですね。小児科でもお子さまの皮膚トラブルで受診される方が多くいらっしゃいます。
今回は今の時期によくある虫刺され・あせも・とびひ・日焼けについて、皆さんからのよくあるご質問に小児科医がお答えします。

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Q:子どもが虫に刺された箇所が赤く腫れています。保冷材で冷やしたり、市販の痒み止めなどを塗っていますがなかなか治まりません。病院で薬をもらったほうがいいのでしょうか?蚊に刺されただけで受診しても良いものでしょうか…?

A:蚊に刺された箇所は、蚊の唾液が皮膚に注入されそれに対するアレルギー反応を起こします。すぐにぷくっと腫れる即時型の反応と、少し時間が経ってから赤く腫れ、痒みを伴う遅発型の反応と2種類あります。
幼児は特にこの遅発型の反応が多く、蚊に刺される回数が多いと反応も強くなっていきます。その様な場合には、痒み止めや腫れ止めの軟膏を処方することも多いため、医師に相談してみると良いでしょう。
腫れや水疱が著しい場合には、蚊アレルギーなどの疾患も隠れている場合があるのでこちらも医師に相談してみてください。

Q:子どもが虫に刺された箇所を掻いてしまい、とびひが心配です。どのような状態だと、とびひと診断されるのでしょうか?また、どのタイミングで病院を受診するのが良いのでしょうか?

A:とびひはブドウ球菌や溶連菌などのばい菌が皮膚に感染して起こります。虫刺されが原因で掻きむしってしまった傷からばい菌が入り込むことで発症することも多いです。掻きむしってしまった後に、かさぶたや水疱が広がる場合は、とびひを併発している可能性が高いため受診すると良いでしょう。

Q:とびひになるとプールに入れないのは他の子どもにうつってしまうからでしょうか?家庭内で大人にうつることもありますか?

A:とびひは、皮膚同士が接触することでうつってしまうため完全に治るまでプールに入るのは控えましょう。プールやお風呂の水を介して感染することはありませんが、肌同士が触れあったり、タオルを共有することで感染してしまいます。大人にもうつる可能性がありますので、家庭内でも注意しましょう。
また元々お肌の荒れやすい方は、とびひにもなりやすいため、普段から保湿や皮疹の治療を行うと良いと思います。

Q:子どもの胸あたりにポツポツとした小さな赤い湿疹のようなものがありますが、どう対応すれば良いのでしょうか?お風呂後に保湿剤などを塗ってもいいのでしょうか?

A:発疹がどの様なものかによって、対策や使用する薬剤も変わってくるため一概には言えませんが、保湿自体は行っていただいて良いものと考えます。入浴時には石鹸等でしっかりと汗を流し、清潔を保ちます。発疹自体は小児科や皮膚科で診てもらうと良いでしょう。

Q:子どもの身体にぶつぶつとした症状が出た際は、皮膚科、小児科、どちらで診てもらうのが良いのでしょうか?

A:皮膚のことですので、皮膚科で大丈夫です。小児科も皮疹には慣れた先生が多いですので小児科でも概ね問題ないと思います。

Q:子どもも日焼け止めを塗ったほうが良いのでしょうか?

A:日本小児皮膚科学会から紫外線対策について見解が出ています。紫外線の強くなる時期には屋外にでる時間を早朝や夕方に工夫したり、日陰を選ぶ、帽子をかぶるなどが推奨されています。
また日焼け止めを上手に利用する方法も紹介されています。ただし、たっぷりと均一に塗らないと期待通りの効果は得られません 。また時間とともに、効力が弱くなったり、 汗で流れたりするため、2、3時間ごとに重ね塗りするとより効果的です。外出する時間や帽子や服などの対策と組み合わせて行うのが良いでしょう。
参考:http://jspd.umin.jp/qa/03_uv.html

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回答者:
日本赤十字社医療センター 小児科専門医
みてねコールドクター小児医療アドバイザー
風間 尚子先生

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