
ようやく過ごしやすい季節になってきましたが、今年はすでに一部地域でインフルエンザによる学級閉鎖が報告されています。例年通り、この冬も流行が予想されているため、元気に冬を過ごすためには早めの予防接種で備えておくことが大切です。
この記事では、インフルエンザ予防接種の効果や種類、副反応について分かりやすく解説します。
なぜインフルエンザ予防接種を受けるのか?
季節性インフルエンザは流行前に予防接種を受けることで発症や重症化のリスクを抑えることができます。
小さな子どもは免疫がまだ十分に発達していないため、高熱や重症化のリスクが高く、特に1歳未満や持病のある子どもは肺炎などの合併症を引き起こす可能性もあります。そのため、ワクチンによる予防がとても重要です。
予防接種は任意ですが、受験や大切な行事を控えている方、基礎疾患のある方は積極的に接種を検討するとよいでしょう。
インフルエンザワクチンはいつまでに打つのが良い?
ワクチンは接種から約2週間で効果が現れ、5か月ほど持続します。したがって、11月までに接種を終えるのが理想的です。そうすることで、本格的な流行期となる12月には予防効果が得られます。
できるだけ早めに接種のスケジュールを立てましょう。
インフルエンザワクチンの種類
2024年からは、従来の注射に加えて鼻から接種するタイプも選べるようになりました。それぞれの特徴を紹介します。
■不活化インフルエンザワクチン(注射タイプ)
日本ではA型とB型が流行することが多く、毎年流行が予想される型のワクチンが作られ、接種されます。
ワクチン接種の2週間後から約5ヶ月間は一定の効果が持続しますが、接種1ヶ月後をピークに免疫効果は徐々に低下します。
ワクチンは生後6ヶ月から打つことができます。12歳(満13歳)までの子どもは免疫機能が未熟なため、1回の予防接種では抗体ができにくいといわれており、予防接種を2回受けることになっています。
13歳以上であっても医師から必要と判断された場合には2回接種することもできます。
費用は1回につき3,000~5,000円程度が多く、さらに助成対象の方は減額になります。
生後6ヶ月から高校3年生相当までのインフルエンザワクチンが助成対象となっている自治体が多いため、確認してみましょう。
65歳以上の高齢者施設に入所している高齢者では、ワクチンを接種することでインフルエンザ発症が34~55%予防され、死亡を82%阻止したとされる国内研究結果※ があります。
※出典:https://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/01/dl/s0115-8c.pdf
■経鼻生インフルエンザワクチン
24年から、経鼻のインフルエンザワクチンも選択肢の一つになりました。
鼻にスプレーをするタイプのワクチンで、国内での接種対象年齢は2歳から18歳までです。
弱毒化したインフルエンザウイルスを用いたワクチンで、日本では検証段階ではありますが、感染予防効果や持続時間は不活化ワクチンと同程度と言われています。
極端に注射を怖がる方には選択肢の一つとしてご検討ください。
費用は8,000〜11,000円程度で、助成対象の方は減額になります。
※小児科学会は喘息の基礎疾患や、授乳中の方や免疫不全の方が周囲にいる場合は、不活化ワクチンを推奨しています。その他、安全に接種できるかどうかは医師が判断します。
※今回の接種年齢対象の2歳から18歳に適応されるワクチンは国内製造のものです。クリニックによっては輸入ワクチンを取り扱っており、その場合には19歳から49歳以下の方が適応となります。
インフルエンザワクチンの副反応について
インフルエンザワクチン接種後に軽い副反応が現れることがあります。現れる場合の多くがワクチン接種後24時間以内です。
また、アナフィラキシーなどの急な副反応は接種後30分以内に出ることが多く、この間は注意してお子さんの様子を見ておきましょう。
注射の場合は、注射部位の腫れや痛み、軽い発熱、倦怠感などが挙げられます。
鼻からの場合は、鼻水、鼻づまり、咳、喉の痛みなどが報告されています。
これらの症状は通常数日で治まりますが、気になる症状があれば、医師に相談しましょう。
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