2024.10.16
ドクター通信

みてねコールドクター通信10月後半号「秋・冬に注意したい感染症」

10月に入り急に秋の気候になりました。気温の変動が大きくいつもより疲れを感じているお子様もいらっしゃるのではないでしょうか。
休息をたっぷりとる、衣類で体温調整をこまめに行うなどして体調管理を行いましょう。
今回は秋から冬にかけて流行する感染症をご紹介します。
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秋冬の感染症

空気が冷たく乾燥してくる秋・冬は、ウイルスや細菌が生きやすい環境です。
一方、私たち人間は、鼻などの気道の粘膜が乾燥してしまうと粘膜の防御機能を下げてしまい、ウイルスや細菌が侵入しやすくなってしまいます。

また寒さが増してくると室内にいる時間が多くなり、狭い空間内では感染症が広がってしまうこともしばしばあります。

基本的な感染対策である手洗い、うがいに加え、加湿や空気の入れ替えなども冬季には積極的に行うと感染リスクを減らせるでしょう。
  
  
・インフルエンザ

冬季になると流行するインフルエンザは感染すると高熱、鼻水や咳・喉の痛みなどを伴います。初期には倦怠感や関節痛・筋肉痛などもあります。

流行期に発熱した場合は、発熱から12~24時間後に抗原検査を受けると良いでしょう。

治療には抗インフルエンザ薬があります。症状が出てから48時間以内に服薬することで、発熱期間の短縮が期待できます。
 
 
・RSウイルス

鼻水や咳が非常に多く、発熱を伴うこともあります。

特に乳幼児は喘息のような症状(細気管支炎)を起こすことも多く、酸素が必要になり入院するケースもあります。

特別な治療薬はなく、対症療法が中心となります。特に乳幼児の呼吸が早い、顔色が悪い、哺乳量が減ったなどのサインに注意です。
  
  
・溶連菌

溶連菌はばい菌の一種で、主に喉に感染し喉の痛みや発熱を引き起こします。

抗生剤を用いて治療をしますが治療が不十分な場合、腎炎やリウマチ熱を起こすことがまれにあります。
重い合併症を防ぐため、症状が見られた場合は早めに医療機関を受診しましょう。

尚、皮膚に感染した場合(劇症型溶連菌感染症)とはここでは区別して考えます。
  
  
・ノロウイルス胃腸炎

急激な吐き気や嘔吐、下痢、激しい腹痛などを引き起こします。

小児では嘔吐が多く、次第に下痢になるケースもあります。こちらも対症療法が中心となり、特に脱水を避けることが大事です。

水分の取り方の工夫として、一度に大量に飲むと嘔吐してしまうケースが多いので、少量ずつこまめに水分摂取するのが良いでしょう。

十分に水分が取れない場合や、おしっこの回数や量が普段の半分程度の場合には受診を検討しましょう。

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日本赤十字社医療センター 小児科専門医
みてねコールドクター小児医療アドバイザー
風間 尚子先生


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・どう使う?ママパパ体験談③「子どものアレルギー性鼻炎をオンラインで診てもらいました」
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・「オンライン診療、どうやって診てもらうの?」受診の際のポイントを医師が解説
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