2023.12.28
ドクター通信

<みてねコールドクター通信>年末年始の急病に備えて、準備しておきたいこと

年末年始は普段と違う過ごし方をする人が多く、予想外の病気や事故が起きてしまうことがあります。予め開いている病院を確認しておく、対処法を事前に知っておくなど、ちょっとした準備が大きな助けになることも。

予想外の病気や怪我で慌てないために、皆さんに役立つ情報を3つにまとめました。

・病院休みだけど、どうする?
・注意したい子どもの事故の対応方法、受診の目安
・元気に新年を迎えるためのポイント

ぜひ今のうちにチェックしてみてください。

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病院休みだけど、どうする?

開いている病院が限られている年末年始。どのような準備をしておくと良いかご紹介します。

①救急病院や旅行・帰省先でやっている病院、相談窓口を確認しておく
以下の項目を事前にチェックしておきましょう。
・場所
・電話番号
・対応時間
・予約方法
・小児科対応しているか

②病院の探し方
市区町村のホームページに、休日診療や救急診療の病院がまとめられているため、以下のようなワードで検索すると見つけやすいです。
・〇〇市 休日診療
・〇〇町 救急診療

年末年始は予想外の事故が起こりやすいだけではなく、風邪や感染症が流行りやすい時期です。受診可能な病院が少なくなるので、複数の病院を調べておきましょう。

③必要な持ち物のリスト
受診の際には、以下をまとめて携帯しましょう。
・保険証
・医療証
・母子手帳
・お薬手帳

お薬手帳は、かかりつけではない医師が子どもを初めて診るときに、その子がこれまでどんな病気に罹ったことがあるか、ある程度わかりますので、併せて持参しましょう。

医療証は、お住まいの都道府県内でのみ使用可能なため、別の都道府県で受診をする際は、一旦健康保険適用後の診察料を支払い、後日お住まいの役所で差額の払い戻し対応が必要となります。

④病院にいったほうがいい?迷ったら…
病院に行くべきかどうか迷ったら、無料の医療相談サービスがありますので、まずは相談してみましょう。

・みてねコールドクター医療相談 
看護師に直接相談が可能。24時間対応。アプリより電話をかけることができます。

・子ども医療電話相談 #8000
対応時間はエリアにより異なりますので、こちらからご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

⑤救急車を呼ぶべき?迷ったら…
救急車を呼ぶ(119)か迷った場合には、救急安心センター#7119 の相談先があります。対応エリア、時間はこちらで確認ができますので、併せて確認しておきましょう。
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate007.html

年末年始は電話相談も混み合い、繋がらないことがあるため、いくつかの相談先を知っておくと焦らずに対応ができます。

⑥電話相談する際のポイント
急病時は焦ってしまい、電話口でうまく伝えられないことも。
まずは、これらを伝えることが重要です。
・いつから
・どんな症状なのか
・何かきっかけはあったか

「2日前に頭をぶつけて」、「昨日からだんだん元気がなくなってきて」というように、症状の変化を日記形式で伝えるとわかりやすいでしょう。
また、以下も大事なポイントとなるので、簡単にメモなど取っておくことをおすすめします。
・食事や水分がいつも通り取れているか
・いつもと機嫌や様子が異なるか

⑦自宅で診察の場合
近くに開いている病院がない、救急車を呼ぶか相談するのを迷うけど診てほしい、などの場合は、往診・オンライン診療を検討してみましょう。

・みてねコールドクター(https://calldoctor.jp/)
年末年始も対応している往診・オンライン診療サービスです。往診対応エリアはこちらより確認できます。
https://calldoctor.jp/area/

他にもキッズドクター、家くるドクターなどもあります。
これらのサービスも満診になることがあるので、複数の選択肢を持っておくと安心です。

注意したい事故の対応方法、受診の目安

年末年始は旅行・帰省先などでいつもとは違う事故にあう危険性があります。
特に注意するべき事故と、それぞれの事故にあったときに気を付けたいこと、受診の目安を事前に知っておくと安心です。

①頭をぶつけた(転落、転倒など)

ホームケア

1.傷が出来ていないか確認
2.出血があれば清潔なガーゼ等で押さえて止血、傷がなければ冷却
3.ぶつけた後は長時間の外出は避け、自宅で安静

*直後は症状が乏しいが、徐々に症状が出てくることがあるため、24時間は様子をチェック。眠っているのかどうかわからなければ起こして意識確認も。

すぐに受診した方が良いとき
・たんこぶがある、意識を失ったけど今は意識が戻っている
・嘔吐する、強い頭痛がある

こんな時は救急車
・意識がおかしい(興奮、眠りがち、反応が鈍い、同じことを何回も言う)
・けいれんしている
・目の周りや耳の後ろにあざがある

様子を見るとき
普段通りに泣き、泣き止んだら普段通りに過ごしている
   
*日本小児科学会 こどもの救急より一部引用

②誤飲・窒息(お餅を詰まらせる、薬や加熱式タバコの誤飲など)

対応方法
・異物を入れている所を目撃した場合、慌てて大声を出したりしない。子どもがびっくりして飲み込む可能性あり
・慌てて口の中に指を入れて取り出そうとしない

すぐ受診した方が良いとき
・突然せき込む
・声がかすれている
・吐く・下痢・腹痛などの症状が出る

こんな時は救急車
・意識がない
・けいれんを起こしている
・顔が青白い
・苦しそうに呼吸している
・医薬品、殺虫剤、洗剤などを飲んだ、シンナー、灯油、除光液などの揮発性の液体を(実際に飲んではいなかったとしても)飲んだと疑いがある

たばこや化学物質を誤飲してしまった場合は、子ども医療電話相談(♯8000)や中毒110番に問い合わせてください。

■一般専用電話
  大阪中毒110番   072-727-2499
  つくば中毒110番  029-852-9999
■たばこ誤飲事故専用電話  072-726-9922

また、救急車要請~応急処置までの対応について、政府インターネットテレビ「窒息事故から子供を守る」に動画が掲載されているので、この機会にチェックしておきましょう。
https://www.gov-online.go.jp/prg/prg16245.html

また、日本小児科学会の「オンラインこどもの救急」では、様々な症状の対応方法や受診目安が掲載されています。ぜひ参考にしてみてください。
http://kodomo-qq.jp/

年末年始を元気に過ごすためのポイント

年末年始は楽しいイベントが盛りだくさんで、つい不摂生になりがちです。生活習慣の乱れは、免疫力低下の原因になります。年末年始を健康な状態で過ごすためにも、以下の3つを意識しましょう。

①睡眠時間の確保
まずは、出来るだけ毎日同じ時間の起床・就寝を心がけましょう。適切な睡眠時間に個人差はあるものの、理想は以下の通りです。

・4~11カ月の子ども 12~15時間
・1~2歳 11~14時間
・3~5歳 10~13時間
(参考文献 Hirshkowitz M, et al. Sleep Health. 2015; 1(4):233 -243)
・小学生 9~12時間
・中学生、高校生 8~10時間
・成人 6時間以上 
(厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」より引用)

②栄養バランスの取れた食事
宴会やパーティーが続くと、ついジャンクフードやお菓子を食べがちです。食べすぎや栄養素の偏りは、かえって体調不良を引き起こす事もあるので注意しましょう。朝食は軽くでもいいので取るようにすると、夜の睡眠の質が向上するだけではなく、頭もすっきりします。

③適度な運動
無理しない範囲で、1日1回はウォーキングなどの運動を心がけましょう。外遊びが難しい場合は、親子で家の大掃除をするのも良いです。初詣に出かけるなど、親子で楽しみながら運動する事が大切です。

冬は空気が乾燥しており、ウイルスが感染しやすい時期です。
普段から免疫力を高める生活を意識する事で感染症予防に努め、健康に新年を迎えましょう。

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「みてねコールドクター」は、最短30分で自宅に医師を呼ぶことができる、健康保険が適用可能な夜間・休日の往診アプリです。アプリから簡単に依頼でき、医師がご自宅に伺い診察※1、その場でお薬をお渡しします※2。また、「夜間・休日に限らず相談したい」というご要望にお応えして、24時間365日対応のオンライン診療や無料の医療相談も提供しています。あらかじめアプリをインストールし、ご自身やご家族の情報を登録しておくと、急な体調不良時も慌てず安心。経験豊富な約600名の医師が、あなたとご家族の健康をいつでもサポートします。

※1 医師の判断により、ご自宅へ伺わずに医療機関を紹介する場合もあります。
※2 薬の種類によっては、その場で処方できない場合もあります。
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