子ども・家族の体調管理

子どもの耳の中が臭い原因は?耳垢・外耳道炎・中耳炎と耳掃除/綿棒の注意点を小児科医が解説

子どもの耳の中が臭い原因は?耳垢・外耳道炎・中耳炎と耳掃除/綿棒の注意点を小児科医が解説
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耳の中が「いつもより臭い」と感じると、病気ではないかと心配になりますよね。実は耳垢(みみあか)の体質によることもあれば、外耳道炎(耳の穴の炎症)や中耳炎が隠れていることもあります。ご家庭でできる見分け方、綿棒の安全な使い方、受診の目安を、落ち着いて整理していきましょう。

耳の中が臭いとき、まず確認したい症状(受診の目安の前に)

耳の臭いは、耳垢(みみあか)の性質だけで強くなることもあります。その一方で、痛みや耳だれ(耳から出る液)、聞こえの変化が一緒にあると、外耳道炎(がいじどうえん)や中耳炎などの病気が関係していることもあります。

まずは「臭い以外に何が起きているか」を落ち着いて整理するのが近道です。不安なときは、ご家庭でできる範囲だけ確認して、無理はしないでくださいね。

臭いだけ?痛み・かゆみ・不機嫌など「症状」を整理

まず「臭い以外の症状」があるかを見てください。たとえば耳を触ると嫌がる、耳を引っ張ると泣く、かゆがる、機嫌が悪い、寝つきが悪いなどがあると、耳の中の皮膚(外耳道)に炎症がある可能性があります。

また、赤ちゃんは言葉で痛みを伝えられないので、泣き方がいつもと違う時はヒントになります。とはいえ、症状がはっきりしない日もあります。そのため「今日はどうか」を決めつけず、半日〜1日単位で変化を見るのが大切です。

耳だれ(透明/黄色/茶色の液)があるか確認

次に、耳だれ(透明〜黄色っぽい液)が出ていないか確認しましょう。枕にしみが付く、耳の入口が湿っている、耳の穴の周りがベタつく、といった形で気づくことが多いです。

耳だれがあると臭いが強くなりやすく、外耳道炎や中耳炎(鼓膜の奥の炎症)などが関係する場合があります。綿棒で奥を拭き取ると傷がつきやすいので、入口付近をそっと押さえる程度にして、続くようなら耳鼻科(耳鼻咽喉科)への相談がおすすめです。

聞こえの変化(呼んでも反応が鈍い、テレビの音が大きい)

聞こえの変化も大事なサインです。名前を呼んでも反応が鈍い、聞き返しが増える、テレビの音を大きくしたがるなどがあれば、耳の中に耳垢が詰まっている(耳垢塞栓)だけのこともありますし、中耳炎で鼓膜の動きが悪くなっていることもあります。

片耳だけか両耳かもヒントになります。まずは静かな場所で、左右それぞれから呼んで反応を見てみましょう。急に悪くなった感じがある時は、早めに医師に確認してもらうと安心です。

片耳だけ急に強く臭うときは「異物」にも注意

片方の耳だけが急に強く臭う場合は、耳垢や炎症に加えて、子どもが自分で入れた異物(小さなおもちゃのパーツ、紙、食べ物など)が原因のこともあります。異物が耳の中でふやけたり汚れたりすると、臭いが強くなることがあります。

ただし、ご家庭で見えるからといってピンセットなどで取ろうとすると、奥に押し込んだり傷を作ったりしやすいので注意が必要です。そのため「片耳だけ急に臭い」「見えないのに臭いが強い」時は、無理をせず耳鼻科で安全に確認してもらいましょう。

病気ではないことも:耳垢(みみあか)と赤ちゃんの特徴

耳の中の臭いは、病気が原因とは限りません。耳垢(みみあか)は、耳の皮膚を守ったり、汚れを外へ運んだりする働きがあり、体質によって「湿っぽいタイプ(湿性耳垢)」の子もいます。

また赤ちゃんは、寝ている間によだれや涙、ミルクが耳の入口に入りやすく、耳垢と混ざると臭いが強く感じられることがあります。まずは「元気で、痛みや耳だれがないか」を確認しつつ、家庭で無理のない範囲で見守る考え方を整理しましょう。

耳垢にはタイプがある(湿性耳垢・乾性耳垢)

耳垢には、カサカサした乾性耳垢と、ベタベタしやすい湿性耳垢があります。湿性耳垢は体質(遺伝)によることが多く、脂っぽいにおいや甘酸っぱいにおいを感じることもあります。

まず、普段から耳垢が湿っぽいかどうかを思い出せると安心材料になります。一方で「いつもはカサカサなのに急にベタついた」「臭いが急に強くなった」といった変化がある時は、皮膚の刺激や炎症が関係することもあるため、ほかの症状と合わせて判断しましょう。

耳垢のタイプ ふだんの特徴 臭いの感じ方 目安
乾性耳垢 カサカサ、粉っぽい 臭いは強くないことが多い 急なベタつき・痛みがあるなら相談
湿性耳垢 ベタベタ、飴状になりやすい 脂っぽい/甘酸っぱい臭いを感じることも 症状がなければ様子見でもOK

赤ちゃんは「よだれ・涙・ミルク」で臭いが強まることがある

赤ちゃんは寝ている時間が長く、よだれや涙、ミルクが耳の入口に流れ込みやすいことがあります。そこに耳垢が混ざると、ふだんより臭いが強く感じられることがあるのです。

また、首や耳の周りに汗がたまりやすい季節は、皮膚の湿り気で臭いが目立つこともあります。とはいえ、臭いだけで赤ちゃんが普段通り元気で、発熱や強い不機嫌がなければ、慌てなくて大丈夫です。清潔は大切ですが、やりすぎないケアが安全につながります。

耳の自浄作用(自然に外へ出す働き)と、奥にたまるケース

耳垢は本来、耳の皮膚がゆっくり動くことで外へ押し出される「自浄作用(じじょうさよう)」があります。そのため、耳の奥まで掃除しなくても、自然に排出されることが多いです。

ところが、綿棒を奥まで入れると耳垢を押し込みやすく、奥で固まって詰まる(耳垢塞栓:じこうそくせん)ことがあります。すると臭いが強くなったり、聞こえが悪そうに見えたりすることも。無理に取ろうとせず、繰り返す場合は耳鼻科で安全に確認してもらうのが安心です。

外耳道炎(がいじどうえん):耳掃除や綿棒で起こりやすい耳の病気

外耳道炎は、耳の穴の入口から鼓膜(こまく)までの通り道である外耳道(がいじどう)が炎症を起こした状態です。子どもは皮膚がデリケートなので、耳掃除や綿棒でできた小さな傷がきっかけになりやすく、そこから細菌が入って悪化することがあります。臭いが気になって掃除を増やしてしまうと、かえって炎症が強まることもあるため注意が必要です。

外耳道(耳の穴の通り道)で起きる炎症とは

外耳道は、耳の入口から鼓膜まで続く細いトンネルのような場所で、皮膚で覆われています。ここがこすれたり傷ついたりすると、赤く腫れたり、ヒリヒリしたり、かゆみが出たりします。

子どもは無意識に耳を触ってしまうことも多く、いったん炎症が始まると刺激が重なって悪化しやすいのが特徴です。外耳道炎は「耳の奥がズキズキする」「触ると痛い」といった訴えが目立つことがあります。とはいえ、早めにケアすれば改善することも多いので、怖がりすぎなくて大丈夫です。

臭い・痛み・腫れ・耳だれなどの症状

外耳道炎では、臭いに加えて痛みやかゆみが出ることがよくあります。耳を触ると嫌がる、耳を引っ張ると泣く、耳の入口が赤い、腫れぼったいといった様子がヒントになります。また、耳だれ(透明〜黄色っぽい液)が出ると臭いが強くなりやすいです。

赤ちゃんの場合は「耳を触る回数が増えた」「機嫌が悪い」「寝つきが悪い」など、間接的なサインとして現れることもあります。臭いだけでなく、こうした症状がそろう時は、家庭での耳掃除は中止して受診を検討しましょう。

原因で多いのは「耳掃除のしすぎ」と小さな傷からの感染

外耳道炎の原因で多いのは、耳掃除のしすぎです。綿棒を奥まで入れると、外耳道の皮膚に細かな傷がつきやすく、その傷から細菌が入り炎症が起こることがあります。

特に「臭いが気になる→掃除回数が増える→傷が増える→さらに臭う」という悪循環に入ると、治りにくく感じることもあります。まずは、耳の中を触る回数を減らすことが大切です。耳の入口が汚れているときだけ、やさしく拭く程度にして、無理に奥を掃除しないようにしましょう。

クリニック(耳鼻咽喉科/耳鼻科)での治療の考え方(薬など)

耳鼻咽喉科(耳鼻科)では、耳の中を直接観察して、外耳道の腫れや耳だれの有無、鼓膜の状態を確認します。外耳道炎が疑われる場合は、原因に応じて、炎症を抑える薬(点耳薬:耳に入れる薬)や、必要に応じて抗生物質(細菌を抑える薬)が使われることがあります。

耳垢が奥にたまっている場合は、専用の器具で安全に除去してもらえるのも大きなメリットです。ご家庭で無理に掃除して悪化させるより、早めに医師に確認してもらう方が結果的に早く楽になることが多いです。

中耳炎(ちゅうじえん):風邪のあとに起こることが多い耳の病気

中耳炎は、鼓膜(こまく)の奥にある「中耳」で炎症が起きる病気で、子どもにとても多いです。きっかけは風邪のあとが多く、鼻の奥と耳は細い通り道(耳管:じかん)でつながっているため、鼻やのどの炎症が耳へ影響することがあります。

耳が痛い、発熱、不機嫌、聞こえにくそうといった症状が出ることがあり、耳だれ(耳から出る液)と臭いが強くなるケースもあります。

中耳炎のしくみ(鼻の奥から耳へ影響する)

子どもの耳は、鼻の奥と耳管(じかん)という管でつながっています。風邪で鼻水や鼻づまりが続くと、耳管がむくんで空気の通りが悪くなり、中耳に分泌物がたまりやすくなります。そこに細菌やウイルスが関わると、中耳炎が起こります。

子どもは耳管が短く、まっすぐ気味なので、鼻の炎症が耳に波及しやすいのが特徴です。つまり「耳の病気=耳だけの問題」とは限らず、風邪の経過の中で起きることが多い、と覚えておくと見通しが立ちやすくなります。

急性中耳炎で多い症状(発熱・痛み・聞こえの低下)

急性中耳炎では、耳の痛みが目立つことが多いですが、赤ちゃんは痛みを言葉にできないため「夜に急に泣く」「抱っこしても落ち着きにくい」「耳を触るのを嫌がる」といった様子で気づくことがあります。発熱を伴うこともありますし、聞こえが悪そうに見えることもあります。

耳の症状だけでなく、鼻水や咳など風邪の症状が続いているかもあわせて確認しましょう。とはいえ、痛みが強い時は我慢させる必要はありません。早めに受診して、原因をはっきりさせると安心です。

こんな様子があるとき 中耳炎で見られることがある理由 受診の目安
耳を痛がる/触ると嫌がる 鼓膜の奥で炎症や圧が高まる 早めに相談
発熱・不機嫌が強い 炎症が強い、全身症状が出る 早めに相談
聞こえが悪そう 中耳に液がたまる、鼓膜が動きにくい 続くなら相談
風邪のあとに症状が出た 鼻の奥から耳へ影響しやすい 状況により相談

耳だれと臭いが強いときに考えること(鼓膜の状態も含めて)

耳だれ(黄色っぽい液など)が出て、臭いが強いときは注意が必要です。中耳炎が進むと、中耳にたまった膿(うみ)が外へ出るために、鼓膜に小さな穴があいたり、もともと鼓膜が弱い部分から液が漏れたりすることがあります。

耳だれが出ると一時的に痛みが軽くなることもありますが、「治った」と判断するのは早い場合があります。耳だれが続く、臭いが急に強い、聞こえが悪そうといった時は、早めに耳鼻科で鼓膜の状態を確認してもらいましょう。家庭で奥を掃除しようとするのは避けてくださいね。

受診すると医師が確認するポイントと治療(必要に応じて薬)

受診すると、医師は耳の中を観察して鼓膜の赤みや腫れ、液がたまっている様子、耳だれの有無などを確認します。中耳炎の治療は、痛み止めでつらさを和らげつつ、状態に応じて抗生物質(細菌を抑える薬)を使うことがあります。

軽い場合は経過観察になることもあり、「必ず薬が必要」とは限りません。大切なのは、自己判断で放置しすぎないことです。症状が強い、赤ちゃんで機嫌が悪い、聞こえが心配などの場合は、早めに相談して見通しを立ててもらうと安心ですよ。

受診のタイミング:耳鼻咽喉科(耳鼻科)と小児科、どちらに相談する?

耳の臭いが気になるとき、「耳鼻科に行くべき?それとも小児科?」と迷う親御さんは多いです。結論から言うと、耳そのもの(耳垢、外耳道炎、中耳炎、異物など)をしっかり確認したい時は耳鼻咽喉科(耳鼻科)が得意です。

一方で、発熱や咳、鼻水など風邪症状が強かったり、赤ちゃんで全体の体調を広く診てほしい時は小児科が安心なこともあります。

「今すぐ受診」しやすいサイン(痛み、耳だれ、聞こえ、発熱、不機嫌)

次のようなサインがある場合は、自宅で耳掃除を続けるより、早めの受診がおすすめです。臭いだけなら様子を見られることもありますが、症状が重なると病気が関係する可能性が上がります。

  • 耳を痛がる、触ると嫌がる(赤ちゃんは急に泣く、夜泣きが増えるなど)
  • 耳だれが出る(黄色い液、枕にしみ、臭いが強い)
  • 聞こえが悪そう(呼んでも反応が鈍い、テレビの音が大きい)
  • 発熱や強い不機嫌がある
  • 片耳だけ急に強く臭う(異物の可能性も)

こうしたサインがある時は、「様子見を長引かせない」ことが、結果的に早く楽になる近道です。

赤ちゃん・子どもで迷ったときの受診先の選び方

受診先に迷うときは、症状の中心で考えると分かりやすいです。耳だれ、耳垢が詰まっていそう、異物が心配など「耳の中を見て処置が必要そう」なら耳鼻科が向いています。

一方で、発熱や咳、鼻水が強い、機嫌が悪く全身の状態が心配、脱水(体の水分が不足した状態)が気になるといった時は、小児科で広く診てもらうのも良い選択です。どちらを選んでも「耳の臭いが気になる」「いつから」「片耳か両耳か」「耳だれ・痛み・聞こえ」を伝えると、診察がスムーズになります。

家庭で無理に耳掃除せず、医療で安全に確認するメリット

耳の中は暗くて狭く、子どもは急に動くこともあるため、家庭で奥まで掃除しようとすると傷を作るリスクがあります。綿棒で耳垢を奥に押し込んでしまうと、臭いが強くなったり、聞こえが悪く感じたりすることもあります。

医療機関では、耳の中をしっかり見ながら、専用の器具で安全に耳垢を取ったり、鼓膜の状態を確認したりできます。「耳掃除だけで受診してもいいのかな」と思う方もいますが、実際にはその目的で来院されるご家庭も多いので、遠慮しなくて大丈夫ですよ。

家庭での耳掃除の方法:綿棒の正しい使い方とNG

耳の臭いが気になると、つい綿棒でしっかり掃除したくなりますよね。ですが子どもの耳の中は皮膚が薄く、少しの刺激でも傷つきやすい場所です。

耳垢(みみあか)は本来、自浄作用(じじょうさよう:自然に外へ押し出す働き)で外に出てくることが多いため、奥まで掃除する必要はありません。むしろ綿棒を奥まで入れると、耳垢を押し込んで固めたり、外耳道炎の原因になることがあります。

綿棒を奥まで入れない(耳垢を押し込む/傷つけるリスク)

「臭い=汚れがある」と思うと奥まで取りたくなりますが、綿棒を入れすぎるのは逆効果になりやすいです。耳垢を奥へ押し込んでしまうと、耳垢塞栓(じこうそくせん:耳垢が詰まる状態)になり、臭いが強く感じられたり、聞こえが悪そうに見えたりすることがあります。

また外耳道の皮膚をこすると小さな傷ができ、そこから細菌が入ると外耳道炎につながります。耳の中は「触らないほど守られる」面がある場所だと覚えておくと安心です。

掃除は「入り口」だけ(目に見える範囲)で十分

家庭での耳掃除は、目に見える入口付近だけで十分です。綿棒を使うとしても、耳の穴の“少し外側”〜入口の範囲にとどめ、奥へ押し込まないことが大切です。汚れが気になるときは、濡らしたガーゼやティッシュで入口周りをやさしく拭くのも良い方法です。

赤ちゃんや小さな子は急に動くことがあるので、無理に続けないこともポイントです。「取れない」「奥が気になる」と感じたら、家庭で頑張るより、耳鼻科で安全に確認してもらいましょう。

頻度の目安(週1回〜月2回)と、お風呂上がりのケア

耳掃除は毎日する必要はありません。やりすぎるほど皮膚のバリアが弱り、かゆみや炎症のきっかけになります。目安としては、週1回〜月2回ほどで十分なことが多いです。

お風呂上がりに耳の入口が湿っている時は、綿棒で水分を軽く吸い取る程度にとどめましょう。臭いが気になる日は、掃除の回数を増やすより「痛み・耳だれ・聞こえ」を一緒に確認する方が安全です。症状がある場合は、掃除を中止して受診を検討してくださいね。

ベビー綿棒を選ぶ理由(奥まで入れすぎにくい)

綿棒を使うなら、大人用よりベビー綿棒の方が安全です。先端が小さく、力が入りにくいため、こすりすぎや奥まで入れすぎを防ぎやすいからです。とはいえ「ベビー綿棒なら奥まで入れても大丈夫」という意味ではありません。

目的は、入口の見える範囲の汚れや水分をやさしく取ることです。子どもが嫌がる、動く、痛がる様子がある時は無理に続けず、外耳道炎や中耳炎などが隠れていないか、医師に見てもらいましょう。安心してケアできる範囲にとどめるのが、いちばんの予防になります。

よくある質問

  • Q耳の中が臭いだけなら、様子見で大丈夫ですか?

    A臭いだけで痛み・耳だれ・発熱・聞こえの変化がなければ、慌てず様子見でも大丈夫なことが多いです。急に強くなったり長く続くときは相談を。

  • Q耳掃除は毎日したほうがいいですか?

    A毎日は不要です。やりすぎると傷ができて外耳道炎の原因になることがあります。入口の見える範囲を、週1回〜月2回ほどで十分なことが多いです。

  • Q耳だれがあるとき、綿棒で拭き取っていいですか?

    A奥を拭くのは避けましょう。傷つけたり、耳垢や分泌物を押し込むことがあります。入口付近をそっと押さえる程度にして、早めに受診してください。

  • Q中耳炎は自然に治りますか?薬(抗生物質)は必要ですか?

    A軽い場合は経過観察になることもありますが、状態によっては抗生物質が必要です。痛みが強い、発熱がある、赤ちゃんで機嫌が悪い時は早めに医師へ。

  • Q耳鼻科で「耳掃除だけ」で受診してもいいですか?

    Aもちろん大丈夫です。専用の器具で安全に耳垢を取れるので、家庭で無理をして傷つけるリスクを減らせます。数か月に一度受診するご家庭もあります。

  • Q聞こえが悪そうなとき、まず何を見ればいいですか?

    A左右どちらか、急に起きたか、風邪のあとかを確認しましょう。耳垢の詰まりでも起こりますが、中耳炎のこともあるため、続くなら受診がおすすめです。


まとめ:子どもの耳の中の臭いで焦らないために

子どもの耳の中が臭いと感じると、外耳道炎(がいじどうえん)や中耳炎などの病気が心配になりますよね。ですが、耳垢(みみあか)のタイプ(湿性耳垢など)や、赤ちゃんではよだれ・涙・ミルクが混ざることで、病気ではなくても臭いが強くなることがあります。まずは「臭い以外の症状」を一緒に見て、落ち着いて判断しましょう。

特に、耳を痛がる、耳だれが出る、聞こえが悪そう、発熱や強い不機嫌がある、片耳だけ急に強く臭う(異物の可能性も)といった時は、家庭で奥まで耳掃除をせず、早めに耳鼻咽喉科(耳鼻科)や小児科に相談してください。耳掃除は入口の見える範囲にとどめ、綿棒を奥まで入れないことが、外耳道の傷や炎症を防ぐポイントです。

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監修
先生 風間 尚子
風間 尚子先生
小児科専門医
現在、日本赤十字社医療センター非常勤医・ミル訪問クリニック・吉原医院に勤務。小児科専門医、PALS(小児二次救命処置)インストラクターとして救急対応にも精通。

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